<短編分冊>
著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
刑務所を出所した正岡は、所属する暴力団竜胆組を抜け、堅気に戻る決心をする。その決心の裏には、服役中に届いた母親からの三通の手紙があった。組を離れた正岡は、赤松興信所の藤岡に誘われ、興信所で働くようになる。そんな正岡が手掛けることになった最初の仕事は、誘拐された代議士の娘を取り戻すことだった――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
「十年待ってください」と言われた男が、十年目のその日、約束の場所に出向くが再会を果たすことが出来ない。だが、そんな男に奇跡が起こる――。愛の不思議と奇跡を描く珠玉の短編。ぜひ御一読ください。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
和と洋が引っ付いて造られた奇妙な中古住宅を購入した小林時雄は、その家に住むようになってからさまざまな障害に遭う。妻や子が出て行き、自身も耳鳴りや幻想に悩まされるなどして加藤耳鼻咽喉科を訪ねるが、そこで小林は、普通の病気ではないと断言され、極楽出版の井森編集長を紹介される。医師でもない一介の編集長になぜ、と小林は思うのだが――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
「わしの命は、よく持って三カ月と言われている」。シゲやんは、そう言って三人の仲間に告白した。えびす亭の仲間である三人は、シゲやんのために一肌脱ごうと決心する。しかし、自分たちに何ができるか、まるで見当がつかない――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
五月五日に行われる正体不明の月夜の盆踊りに招待された井森は、目隠しをされて迎えのタクシーに乗り、森の中の会場に到着する。そこで井森が目撃したものは、貉たちが主崔する奇妙な盆踊りだった――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
幸田万次郎、通称、タカリの万さんのタカリは徹底している。えびす亭の客のほとんどが、そんな万さんを快く思っていない。そんな中で大工の棟梁、菱松だけは違っていた。菱松は万さんのことが気になって仕方がない――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
十数年ぶりに杉原から電話がかかってきた。懐かしさのあまり、翌日、北新地の『花村』で会うことを約束する。『花村』は、学生時代から杉原と二人で呑んだ行きつけの店――。しかし、やって来た杉原は、様子がずいぶん変わっていた――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
17歳の少女が男を殺害し逮捕された。担当の弁護士は事件に疑問を感じ、少女を問い詰めるが少女は黙して語らない。事件の背景には壮絶な少女の過去があった……。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
捨て犬を拾い、家に連れ帰った三益聡子は、「ゴン」と名を付け、家で飼い始める。ゴンは、子供たちの良き遊び相手になり、突然、行方知れずになってしまった夫に代わり、聡子の寂しさを紛らせてくれた――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
余命三カ月と宣告された母が、手術の後に生還した。だが、七十歳を目前にしたある日、母の体調が急変する。母は最期まで別れた父親のことを心配していた。その父が――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
南紀の漁村で若妻が刺殺された。一緒にいるはずの三歳になる息子がいない。息子も殺されたのか――。容疑者が存在しないこの事件を長部刑事が追う。しかし、事件は謎を深めるばかりだった――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
一躍、人気女優となった翠川貴子が大阪城公園で死体となって発見された。歯に仕組まれた青酸カリが原因と判明した府警本部は、翠川が帰阪するたびに通っていた北条歯科医の院長、北条隼人を重要参考人として確保した。だが――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
三味線芸を売り物にするお米は、高齢も含めて劇場でも次第に疎ましい存在になっていた。そのお米のために支配人の勝彦は50周年記念公演を企画する。ほとんど人など入らないと思われた三味線お米の公演だったが、意外にも満員御礼の札がかかる――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
新しいお父さんになじめない幸子が家出をした。偶然、行き着いたローランボックルタウン。幸子はその町のピンクハウスでとんがった顔のおばあさんに出会う。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
友人の樋口暎二に会うために、山下は南紀の町を訪れた。七年ぶりの出会いであった。樋口に会ってすぐに思い浮かぶのは、樋口の前妻、和枝、和ちゃんのことである。樋口にとって和ちゃんは、画家として高名を馳せるきっかけを作った忘れ得ぬ人である――。
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著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)
七十歳という節目の年を前にして、急激に変調を来した母、――。母の変わらぬ父への愛、しかしその父は――。
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