シリーズ二十四人の女 一

「冤罪」

<短編小説>

著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)

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高瀬甚太さんのコメント

この物語はほぼ実話に近いものがあります。取材に行き、そこで目を瞠るほどの美人に出会い、話を聞いたことを参考にしています。どのようなことがあっても、子どもが一人で生きていくことは大変なことです。彼女は中学時から一人で生きてきましたが、15歳で上阪し、一人で生きて来た私にはその苦労のほどがよくわかります。もう一度、お会いしたい、そう思った数少ない中の女性です。

Profaile

高瀬甚太(たかせじんた)

和歌山県出身。15歳の年に単身上阪。以後、さまざまな職業を経験して、35歳の時、出版社に編集長としてスカウトされ、三十年間、出版経営に携わる。500点余の出版物を発刊し、千人強の人たちと出会う。その体験を生かして編集の仕事を辞し、小説の世界に飛び込む。現在、電子書籍を中心に500数十点の本を上梓。現在も精力的に作品を書き続けている。代表作に『大阪人大全』(リベラル社)、『編集長の些末な事件ファイル』『笑わんかい!』『退職刑事 榊原陽一郎』『二十四人の女』『ローランボックルタウンシリーズ』『えびす亭百人物語』(いずれも太陽堂出版より電子書籍として発売中)他多数。

編集部のコメント

殺人の容疑をかけられた17歳の杏奈と、その子を弁護する立場になった弁護士の鈴木との物語。核心のように冤罪と信じて行動するところは鈴木の正義感からくるのだろうか。信じて疑わないところはすがすがしいかもしれません。辛い物語の中の一筋の光のように光がさしていく感じがします。ぜひお試しあれ。 

人物紹介

鈴木博和
国選弁護人。
安田栄吉
養護施設の指導員。
斉藤陽一
鈴木博和の所属する弁護士事務所所長。
深町杏奈
本編の主人公。安田栄吉殺害容疑で逮捕される。
坂上俊一
母の愛人。
杏奈の母親
フランス人と結婚。杏奈を産むが、後に夫と別離。坂上と同棲する。
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