「友に贈る酒」

<短編小説>

著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)

主な発売サイト

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高瀬甚太さんのコメント

親しい友人と酌み交わす酒のなんとおいしいことか。私はほとんど酒が呑めませんが、それでも酒の席は好きで、居酒屋や立呑屋などによく出向きます。一杯の酒を呑む、そんな時、よく友のことを思い出します。今はもう会えなくなった友、遠く離れた友、そんな友のことを酒を呑むたびに懐かしく思い出します。

Profaile

高瀬甚太(たかせじんた)

和歌山県出身。15歳の年に単身上阪。以後、さまざまな職業を経験して、35歳の時、出版社に編集長としてスカウトされ、三十年間、出版経営に携わる。500点余の出版物を発刊し、千人強の人たちと出会う。その体験を生かして編集の仕事を辞し、小説の世界に飛び込む。現在、電子書籍を中心に500数十点の本を上梓。現在も精力的に作品を書き続けている。代表作に『大阪人大全』(リベラル社)、『編集長の些末な事件ファイル』『笑わんかい!』『退職刑事 榊原陽一郎』『二十四人の女』『ローランボックルタウンシリーズ』『えびす亭百人物語』(いずれも太陽堂出版より電子書籍として発売中)他多数。

編集部のコメント

十数年ぶりに、友の杉原から電話があった。その友との物語。昔なじみの飲み屋「花村」でお酒を飲みながらかわす交流は、何とも味わい深い。やるせないような、やりようのない気持ちが深くしみてくる作品だと思いました。人生の機微のようなものに触れてみたい人におすすめ。

人物紹介

上繁
本編の主人公で実直勤勉なサラリーマン。
杉原真一
上繁の唯一無二の親友。会社を興すが倒産し、家族と別れて波乱の人生を送る。
花村の女将
上繁と杉原が毎夜のように通っていた北新地の居酒屋の名物女将。
秋子
杉原真一の妻。倒産を機に杉原と別れるが――。
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