えびす亭百人物語 第七十八番目の客

「タカリの万さん」

<短編小説>

著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)

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高瀬甚太さんのコメント

下戸に近い私だが、週に数回、立呑屋を覗き、一杯のビールとおでんなど酒の肴をいただくことがある。立呑屋の客の中にはいろんな人がいて、実際にタカリの万さんのような人を見かけることも少なくない。幸い私は被害に遭っていないが、もし私のところに万さんが来たら、無下に断ることも出来ないので、一杯ぐらいはご馳走するかも知れない。人には様々な事情がある。一杯のご馳走がその人の話を聞くいい機会になるかもわからない。私の小説に化ける可能性だってある。そう思うと少し楽しい。

Profaile

高瀬甚太(たかせじんた)

和歌山県出身。15歳の年に単身上阪。以後、さまざまな職業を経験して、35歳の時、出版社に編集長としてスカウトされ、三十年間、出版経営に携わる。500点余の出版物を発刊し、千人強の人たちと出会う。その体験を生かして編集の仕事を辞し、小説の世界に飛び込む。現在、電子書籍を中心に500数十点の本を上梓。現在も精力的に作品を書き続けている。代表作に『大阪人大全』(リベラル社)、『編集長の些末な事件ファイル』『笑わんかい!』『退職刑事 榊原陽一郎』『二十四人の女』『ローランボックルタウンシリーズ』『えびす亭百人物語』(いずれも太陽堂出版より電子書籍として発売中)他多数。

編集部のコメント

ギャンブル依存症と戦う主人公。依存症なんだから、ダメ!だとか、頑張って治さなければとか、軽い言葉はかけれないなぁとこの物語を読んで思いました。でも、これからの人生を頑張ってほしいとも、思いました。ぜひ、皆様にも一読していただけたらと思います。

人物紹介

佳弘(マスター)
えびす亭の店主。
幸田万次郎
タカリの万さん。ギャンブル依存症に陥って借金を背負い、周囲の人にタカルようになった駄目人間。
菱松正二
大工の棟梁。タカリの万さんを若狭源吉と重ね併せる、万さんの唯一の理解者。
若狭源吉
菱松の元で働いていた腕のいい大工。借金を重ねて一家離散、本人も飛んでしまった。
加護栄太
大工の棟梁。自暴自棄に陥っていた菱松を救ってくれた恩人。
お初
菱松正二の妻。
女性の医師
ギャンブル依存症の治療法として集団精神療法をすすめる医師。
久子
幸田万次郎の妻。
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