えびす亭百人物語74

「お蝶さん」

<短編小説>

著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)

主な発売サイト

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高瀬甚太さんのコメント

絵になる女、愛人にしたくなる女としてお蝶さんはえびす亭の人気者だ。そのお蝶が朝早くから市場で働いていることにえびす亭の面々は驚きを隠さない。お蝶さんほどの器量があったら……。誰でもがそう思っていたからだ。お蝶さんが市場で働く理由――、それは一つしかなかった。愛した男の帰りを待っているのだ。切ない女の一途な気持ちがあなたの心の琴線に触れる。そんな作品です。

Profaile

高瀬甚太(たかせじんた)

和歌山県出身。15歳の年に単身上阪。以後、さまざまな職業を経験して、35歳の時、出版社に編集長としてスカウトされ、三十年間、出版経営に携わる。500点余の出版物を発刊し、千人強の人たちと出会う。その体験を生かして編集の仕事を辞し、小説の世界に飛び込む。現在、電子書籍を中心に500数十点の本を上梓。現在も精力的に作品を書き続けている。代表作に『大阪人大全』(リベラル社)、『編集長の些末な事件ファイル』『笑わんかい!』『退職刑事 榊原陽一郎』『二十四人の女』『ローランボックルタウンシリーズ』『えびす亭百人物語』(いずれも太陽堂出版より電子書籍として発売中)他多数。

編集部のコメント

お蝶さんは、とても情熱的で、メラメラ燃える感じがしますね。今回も高瀬甚太先生の大阪の町に住む人々の描写がとても味わいあるように思います。なるほど、そうくるのか、という展開。思う存分に味わってもらえればと願っています。

人物紹介

お蝶さん
前園千代子。普通のОLだったお蝶さんだが、市場で働く川島五郎と出会って、市場で一緒に働きたいと思う。その川島が失踪した後、お蝶さんは川島の代わりに市場で働くようになる。誰にも愛される美人で愛嬌があって男性たちに人気のグラマーな女性、そんなお蝶さんだったが、ひたすら川島の帰りを待ち続け、市場で汗を流す。
川島五郎
ギャンブル好きで遊び人で高知生まれで一途な性格。特別ハンサムでも、スタイルがいいわけでもなく、市場で働くごく普通の男。ギャンブルで作った借金から逃がれるため、お蝶さんを捨てて失踪する。
里やん
お蝶さんの父。高知生まれの大酒呑みだが、酒に呑まれることはない。高知で一人暮らしの七十二歳。
三田村洋介
元ヤクザの市場の責任者。川島が背負った借金の相談に乗る。
後藤
川島を騙して高利なお金を貸したヤクザ。
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