編集長の些末な事件ファイル163

「月夜の盆踊り」

<短編小説>

著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)

主な発売サイト

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高瀬甚太さんのコメント

子供の頃の一時期。私は山の奥地にタヌキが集まり、盆踊りをしていることを信じていた。それは多分、近所の老人に話を聞いたことに起因していると思うのだが、深夜、物音に目を覚ました時など、その物音がポンポコポンポコといった音に聞こえて、自分もあの輪の中に入りたいと真剣に思ったものだ。

海に近く山にも近い故郷のことを思い出すたびに、その頃、思ったタヌキの盆踊りを今でも信じている自分に驚き呆れることがよくある。ポンポコポンポコ、それはタヌキの腹鼓の音であるが、時には自分で腹を叩いて真似をすることがある。すると、瞬間的にあの頃の少年時代の自分にタイムスリップしてしまう。バカバカしい話だが決して嘘ではない。

Profaile

高瀬甚太(たかせじんた)

和歌山県出身。15歳の年に単身上阪。以後、さまざまな職業を経験して、35歳の時、出版社に編集長としてスカウトされ、三十年間、出版経営に携わる。500点余の出版物を発刊し、千人強の人たちと出会う。その体験を生かして編集の仕事を辞し、小説の世界に飛び込む。現在、電子書籍を中心に500数十点の本を上梓。現在も精力的に作品を書き続けている。代表作に『大阪人大全』(リベラル社)、『編集長の些末な事件ファイル』『笑わんかい!』『退職刑事 榊原陽一郎』『二十四人の女』『ローランボックルタウンシリーズ』『えびす亭百人物語』(いずれも太陽堂出版より電子書籍として発売中)他多数。

編集部のコメント

謎の月夜の盆踊り。謎の生き物たち。そして、不思議な体験。その生き物たちから送られてくるメッセージの数々。私はそれを自然界もしくは神からのメッセージだと思いました。あなたはそれをどう読み取りどう感じるだろうか?

人物紹介

井森公平
零細出版社の代表兼編集長。さまざまな事件に遭遇し、その謎を解明していく。
江西みどり
臨時に雇った女子社員。井森の助手として活躍する。
佐藤優生
北野の異人館にあるタイ料理レストランの経営者。民俗学に詳しい井森の古くからの友人。
川口慧眼
劉王寺の住職。井森を度々窮地から救い、不可思議な事件を共に解明して行く。
貉(むじな)
人を化かす能力を持つ民話上の生き物。
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