「迷走病棟」

<短編小説>

著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)

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高瀬甚太さんのコメント

心臓バイパス手術を受け、生死の境をさ迷う主人公が体験するさまざまな幻覚、その中の一つに友人の小暮正一郎の存在がある。退院した主人公が見舞いにもらったお礼を兼ねて小暮のもとを訪ねるが、しかし――。著者の実体験をもとに描く、著者渾身の一冊。ぜひお読みください。

Profaile

高瀬甚太(たかせじんた)

和歌山県出身。15歳の年に単身上阪。以後、さまざまな職業を経験して、35歳の時、出版社に編集長としてスカウトされ、三十年間、出版経営に携わる。500点余の出版物を発刊し、千人強の人たちと出会う。その体験を生かして編集の仕事を辞し、小説の世界に飛び込む。現在、電子書籍を中心に500数十点の本を上梓。現在も精力的に作品を書き続けている。代表作に『大阪人大全』(リベラル社)、『編集長の些末な事件ファイル』『笑わんかい!』『退職刑事 榊原陽一郎』『二十四人の女』『ローランボックルタウンシリーズ』『えびす亭百人物語』(いずれも太陽堂出版より電子書籍として発売中)他多数。

編集部のコメント

若き日々を共に過ごした二人が人生の終焉期で再び、出会う、生と死の間にいた主人公と旧友との摩訶不思議な物語。きっと、旧友の小説の熱い思いが時空間を超え、主人公の前に現れたのだと、私は思います。私にとっても、人生において、幸福な選択とは何かという事を考えさせられ、今後、参考にしたいと思った作品です。

人物紹介

主人公
心臓に異常をきたしバイパス手術を受け、生死の境をさ迷う中で不思議な体験をする。
医師
主人公の担当医師。
小暮正一郎
主人公の友人。『惜流』の著者。
看護師
主人公が入院した病院の看護師。
婦長
主人公が入院した病院の婦長。
主人公の妻
入院中の主人公を支え、励ます。
年配の主婦
小暮正一郎の隣りの主婦。
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