「海の秋」

<短編小説>

著者:高瀬甚太
定価:本体250円(税別)

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高瀬甚太さんのコメント

南紀出身の私は、生まれ故郷の町を舞台に小説を書くことが多い。この小説もそうだ。人生の流転は誰にでもあることだが、少しのつまづきが元で人生が激変することがよくある。特に男女の恋愛は小さなつまづきが綻びとなって別離に至ってしまうことも少なくない。そこにドラマがあるし、小説の生まれる素地がある。

薄緑色に染まる南紀の海は、太平洋に面しているせいか波が荒い。特に深夜に聞く潮騒の音は太鼓の音のように胸に迫るものがある。この物語は、そんな私の心の鼓動が書かせえたものだ。

Profaile

高瀬甚太(たかせじんた)

和歌山県出身。15歳の年に単身上阪。以後、さまざまな職業を経験して、35歳の時、出版社に編集長としてスカウトされ、三十年間、出版経営に携わる。500点余の出版物を発刊し、千人強の人たちと出会う。その体験を生かして編集の仕事を辞し、小説の世界に飛び込む。現在、電子書籍を中心に500数十点の本を上梓。現在も精力的に作品を書き続けている。代表作に『大阪人大全』(リベラル社)、『編集長の些末な事件ファイル』『笑わんかい!』『退職刑事 榊原陽一郎』『二十四人の女』『ローランボックルタウンシリーズ』『えびす亭百人物語』(いずれも太陽堂出版より電子書籍として発売中)他多数。

編集部のコメント

登場人物である樋口暎二の画家としてのストーリーや画風のルーツがわかり、パッション(情熱)が伝わってきます。芸術品というのは作者の魂や人生に経験した事にも関係しているんだなと私はいろいろと感じました。すこし、スピリチュアルなお話かもしれません。みなさんは、この物語を読んで、どんな事を感じ取る事ができるでしょうか?

人物紹介

樋口暎二
南紀の海をテーマに描く風景画家。昔は酒豪として鳴らしていた。還暦を前にして筆を折った。
山下
樋口暎二の友人。十年ぶりに樋口家を訪れた。まるで変っていない樋口に驚く。
樋口暎二の妻
樋口暎二の再婚相手。似顔絵描きをする暎二の前に突然、現れ、暎二の心を捉える。
樋口和江
樋口暎二の女房。旧姓:飯干和江。暎二の画家としての才能に惚れこみ、応援するが――。
和江の両親
暎二との結婚に反対していたが、暎二の描いた絵を見て、暎二と和江の結婚を許す。
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